WORKERS / Lot802 スリムテーパード ¥18,000-(tax excluded)
このデニムに関してはブランドの資料が1番分かり易く、マニアックに、詳しく
書いております。
少々長くなりますがご覧下さいませ。
米国のアプランド綿を使ったデニム。
アプランド綿は極めてベーシックな綿。繊維長で約27.8-28.6ミリ程度。
同じ米綿でもスーピマ綿が36.2ミリ程度の超長綿と比較すれば
その長さの違いは明らかです。綿も品種改良が進み、
一般的に50年前の綿と比べても数ミリ
程度、
繊維相場の基準繊維長も長くなっています。
一方で、農作物はいくら品種改良をしようとも品質は
その環境に大きく左右されるとも言われます。
その為、
今回はベーシック中のベーシックを極める為、
米国アプランド綿を選びました。
これを日本に輸入し、ビンテージジーンズに見られるムラ糸の形状をスキャンし
糸形状を決めます。これもあまり強すぎないムラにコントロールしています。
完成した糸をロープ染色。下染め・後染め無しのピュアインディゴ染色。
当然、糸
を染めるには「何番」とか、その色番号やスペックがあるのですが、
やはり綿自体によっても微妙に仕上がりの色が違います。
今回、比較的赤みが少なく青みが
強く出ているのが色の特徴。
さらに、織布はミミ付の力織機。ローテンションで織ることで、
ふっくらとした風合いになり、糸、さらには綿本来が持つキャラクターを
消さないようにしています。
完成した生地は防縮加工や毛羽を取り去る毛焼きは行わないキバタデニム。
洗うと縮みねじれるのが特徴。ただ、出荷の前に
はワンウォッシュ・
乾燥機にかけてできる限り縮めてから送り出します。
パターンはストレートとスリムテーパードの二型。
裾から10センチ程度は
裾幅を同寸にしているので、
レングス30インチ程度までは裾上げしても裾幅が変わりません。
縫製はすべて綿糸。脇の割、左右の身頃を合わせる通称「小
股」、ヨーク、
帯付けは太番手の糸を使っています。綿糸で強度を出すための仕様ですが、
これが結果としてセルビッジのデコボコとしたアタリ、
ヨークの強い
パッカリングを生んでくれています。
今回、0から生地を作りジーンズを作るため心がけたのが「ベーシックであること」。
綿はよりクラシックな雰囲気を醸し
出すため、ペルーやインドなど、米綿以外を
混ぜる方法もあります。
インディゴ染めにしても下染めでピュアインディゴとは違う
味わいを作り出す方法もあるの
ですがそれらを行わず、米綿・
ピュアインディゴにこだわりました。
結果、出来上がった色味は青が強く私のイメージ通りになっています。
<ブランド資料抜粋>
WORKERS / Lot801 ストレート ¥18,000-(tax excluded)
で、こちらが2ヶ月程ヘビーローテーションで着用し、自分でも
1度洗濯と乾燥にかけた私物です。
165cm 801ストレート 30インチ着用
まだまだですが、これからが楽しみな1本です。
802スリムの方をご購入のお客様も育ってきましたら是非
見せて頂きたいと思います。
実は今回、再入荷しておりますが既にサイズが
欠けております。
次回は恐らく年明けの再入荷となりそうですが、
定番で作られていく商品ですのでサイズが合いそうな
方は是非チェックしてみて下さい。